株式ファンド〈ヘッジ無〉〈ヘッジあり〉どっちがいい?・・・管理人のつぶやき042


2021/10/28(木)

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9月下旬ごろから急激な円安が進み、日本のS&P500の投資信託〈ヘッジ無〉の基準価額がS&P500に連動していない日も多かった。例えば本家のS&P500がわずかに下げたにもかかわらず、円安の影響で日本のS&P500の投資信託(ヘッジ無)は大幅に価額アップ、みたいなことが起こっていたわけだ。

円安が進んでいる間は〈ヘッジ無〉のほうが基準価額が上がるので、特に短期~中期の運用(ETFを含む)をする場合は〈ヘッジ無〉を使った方が儲かる。ところが近々は落ち着いてきて、やや円高傾向に。こうなると〈ヘッジあり〉を使おうか、という気にもなる。

短期~中期の運用はともかく、長期の運用の場合〈ヘッジあり〉はコストがかかるので、株式系の投資信託は〈ヘッジ無〉でOKという意見もある。一方で、たまたまモーニングスターの1年前の記事を読んでいたら
 →「為替ヘッジあり」を選ばない理由とは? 超低金利時代…
〈ヘッジあり〉をおススメするような記事が・・・

結局、気になる「ヘッジコスト」については調べてみてもよく分からない・・・まあ理屈を並べてもしょうがないので、とにかく〈ヘッジ無〉〈ヘッジあり〉のファンドの成績を調べてみた。同じ名前のファンドの〈ヘッジ無〉〈ヘッジあり〉の違いを見てみる。

①米国IPOニューステージ・ファンド<為替ヘッジなし>(資産成長型)
1年リターン 45.4%/年
1年リスク 27.7/年
1年シャープレシオ 1.49
①米国IPOニューステージ・ファンド<為替ヘッジあり>(資産成長型)
1年リターン 33.5%/年
1年リスク 28.0/年
1年シャープレシオ 1.17

②グローバルAIファンド
3年リターン 41.85%/年
3年リスク 33.5/年
3年シャープレシオ 1.22
②グローバルAIファンド(為替ヘッジあり)
3年リターン 39.60%/年
3年リスク 31.95/年
3年シャープレシオ 1.21

③たわらノーロード 先進国株式
5年リターン 17.9%/年
5年リスク 20.1/年
5年シャープレシオ 0.93
③たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>
5年リターン 14.2%/年
5年リスク 16.6/年
5年シャープレシオ 0.89

④アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
10年リターン 23.0%/年
10年リスク 19.3/年
10年シャープレシオ 1.17
④アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Aコース(為替ヘッジあり)
10年リターン 17.2%/年
10年リスク 15.6/年
10年シャープレシオ 1.09

⑤netWINGSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)
20年リターン 11.2%/年
20年リスク 25.4/年
20年シャープレシオ 0.54
⑤netWINGSテクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり)
20年リターン 10.2%/年
20年リスク 21.8/年
20年シャープレシオ 0.55

くれぐれも異なる数字のファンドを比較しないように。年数が違うんだから意味がない。①~⑤それぞれの〈ヘッジ無〉〈ヘッジあり〉を比較すると、確実に言えることが2つある。

1)〈ヘッジあり〉のほうがリスクが低い!

①は僅かに逆になっているが、②~⑤では明らか。当然といえば当然だろう。〈ヘッジあり〉は為替の影響をほとんど受けないのだから(完全に受けないわけではない)。したがってリスクを抑えたいのなら、〈ヘッジあり〉を選択する、という考え方もあるだろう。

2)〈ヘッジ無〉のほうがリターンが大きい!

これは①~⑤すべてで言える。今、円安だからだろうか。それもあるだろうが、20年前のドル円を調べてみると、122円66銭・・・って今のほうが円高じゃん。まあ細かい理屈はよく分からんが、実際にリターンが大きいのだから〈ヘッジ無〉が魅力的に見える。それに値動きが大きいのなら、長期つみたて投資が威力を発揮しそう。

で、まとめると・・・シャープレシオはそこまで大きくは変わらない、つまり、〈ヘッジ無〉〈ヘッジあり〉好きなほうを選べばいいんじゃない?って結論になる。〈ヘッジあり〉を『株式多めのバランスファンド』だと思えば、何となく納得がいく・・・気もする。